父への憎しみ

入院してから、時間もたっぷりあるし…。

安静にすればするほど…。

自分の中の感情と向き合う時間が増える…。

幼い頃の家は、戻りたい、居心地がいいと思ったことはほとんどないような家庭だった…。

居場所がない…。

そう思うことばかりで…。

大きくなって早く、家を出て、自立したいと何度も思うことで、なんとか、やり過ごしてきた…という感じ…。

大人になりきれない、父と祖母が、毎日、喧嘩を繰り返していた…。

幼い子供たちの前で、暴力を見せて、暴言を吐く…。

私のまともな神経は、おかしくなりそうだった…。

いや、少し、なりかけた頃、祖母が死んだ…。

父の矛先は、祖母から、母へと向かう…。

毎日、母の愚痴を聞きながら、仕事に明け暮れる私…。

本当は、子育てに専念する選択もあったけれど。

母を父から離すために、我が家に呼ぶしかなかった…。

子守という名目で、父の納得を得れる…。

私の感情は置き去りで、いつしか、痛みも辛さも疲れもシャットアウトして…。

娘達の感情にも鈍感になってしまった…。

辛すぎると、感情は、麻痺するとは本当だと思う…。

父への憎しみも、激しく抱えているのに…。

もっと、不幸な人がいると言い聞かせて、我慢してきた…。

最近、やっと、本音を吐けるようになって…。

父のことも、素直に大嫌いだと言えれるようになった…。

早く死んでくれて、ありがとう…だ。

あのまま、母をいじめて、母が私の家庭に入り込んでいけば、みんな、壊れてしまっていたと思う…。

母の矛先は、長女に向かっていたし…。

今でも、母と長女の仲は最悪だ…。

そして、私は、娘の婿を激しく憎んでいる…。

娘を泣かせるたびに…。

私の父への怒りが、娘婿に、激しく向かう…。

それに気がついたのは、最近のことだ…。

歪な自分の感情をきちんと認めてあげないから、いつまでも、くすぶってしまっていた。

本当は、愛されたかったけれど…。

思うようにはいかない。

許せないという激しい感情は、他の男性へと向かいがちになる…。

自分でもおかしいぐらい、娘婿に怒ったあの頃…。

私は、父に怒っていた…。

どうして、大切にしてくれないの?

私の何が悪いの?

愛って、なんなの?

娘婿に惚れ込んでしまっている娘の横で、私は、吠えまくっていた…。

のらりくらりとかわす娘婿に、腹を立てながら、人を愛せない自己愛者がここにもいた…と気がついた…。

所詮、無理なんだと思った…。

自分をきちんと愛せていないから、他人を愛するとか、幸せにするとか…。

無理すぎた…。

かっこ悪かったけれど、娘と自分のために怒りまくって正解だったと思う…。

今でも、娘と離婚した娘婿は大嫌いだ…。

それでいい…。

嫌いなものはこれからも嫌いだし…。

父のことも大嫌いだ…。

そんな自分が大好きだ…。

やっと、ありのままでもいいと自分に言えるようになれた…。

苦しくて…。

辛い時間は、もう終わり…。

うんざりの父や母、祖母、祖父達にさようなら…。

ゆっくりと自分を見つめ直す時間も手術でもしなければ、なかった…。

ありがたい時間だったけれど…。

もう、痛いのはうんざり…。

楽しく、のんびりと過ごしたい…。

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